教室ビジネスは、リアル店舗なので
1ヶ所に人を集める難しさがあります。
勢いで始めてしまう人も多いのですが、これについては、きちんと考えておくべきでしょう。
スタジオを持った場合
よくあるパターンが、人を集めるのは難しいので講座やレッスンを行うために、自らが出向いて違う地域で教室を始める活動です。
他の地域で始めるわけなので、当然ですがレンタル料がかかります。
自分のスタジオの空き時間を埋めればレンタルより安いのですが、そう簡単にはいきません。
他の地域で活動し始めるので、スタジオには空き時間・空きスペースが生まれ、その空きスペースを貸し出して埋めようとします。
しかし、これがなかなか埋まらない。
埋まる時は、生徒が自主練や個人で使う時くらいです。
また教室としてではなく、発表会前の練習やミーティングなどに使うようになることが増えます。
それをしたからといって収益が生まれるわけではありません。
やはり貸し出して、貸りる人が見つかった方が収益になります。
最初からレンタルスタジオであれば、相手も貸りやすいのでしょうが、教室の看板がドン!とあるので、相手からすると基本的に貸りにくいのです。
人が減っても家賃が安くなるわけではないので、教室を持つということはリスクも抱えることは覚えておきましょう。
私も経験があるのですが、すぐ近くに同業者や大手の教室が開くということもあります。
「まさか!そんなことが」と思うかもしれませんが起こる時は起こります。
先に情報が入ってきて、起こらないことを願うのですが、願いは虚しく起こる時は起こるのです。
LTVを考えていくこと
収益を増やすには生徒を増やさないといけません。
通常の場合、いかに新規を増やすかと考えてしまいますが、生徒を増やすよりも、利益を増やすように考えるようにしましょう。
利益を増やすというと、何かお金に執着しすぎるように感じるのですが
そのように考えた方が発想が広がります。
利益を増やすには、何も新規の生徒数を増やすということだけではありません。
すでに生徒(会員)になった人を対象にビジネス展開をしていく考えます。
例えば、オリジナルアイテムの販売やイベントの開催
またレッスンでも1日限定の特別レッスンや特別講座を開いたりします。
ちなみに、まだ全く何も購入した経験のない人よりも
一度購入した経験がある人にアプローチした方が売れるのです。
つまり、まだ入会していない人達よりも、既存の生徒に他のサービスをアプローチした方が、購入する確率が高まるのです。
この項目のLTVという言葉ですが
LTVは、ライフタイムバリューのことで日本語にすると「顧客生涯価値」のことを言います。
つまり、生徒になった後(入会後)に対しての用語です。
LTVを数字として、しっかり知っておく必要があります。
そのために、1人のお客さんが入会してから辞めるまで、平均で幾らで使っているのか?を計算して知っておくのです。
といっても、顧客管理や顧客データ分析をしているところは少ないので
・いま通っている人を5人
・通っていたが辞めた人を5人を選んで、平均を探すのが良いでしょう。
幾らくらい使っているのか?と同時に、どのくらいの期間を通うのかも分かります。
それが分かると、LTV(1人あたりの使っている平均の金額)が分かるので、広告費などにかける予算金額が計算しやすくなるのです。
特に教室ビジネスは、新規入会以上に、LTVを伸ばすことが大切ですから、そのLTVを上げる為にはどのような事をしていくべきかを考えます。
発表の場をつくる
これはゴールを先に考えるということでもあります。
まず今の時代は、ゴールがないと教室に人を集めるのは難しいでしょう。
何も自分の成果を発表できる場がないのに、黙々と続けられるのは、ほんの一部の人に限られます。
考えてみてください。
インスタ映えという言葉があるくらいです。
それだけ多くの方が自分の身の回りのことを人に伝えたくてたまらないという欲求が増えているのです。
何かしら自分の活動を伝えたいのです。
しかもその上で、その活動を褒められると自尊心や達成感も刺激されます。
以前、芸能学校で教えていた時に、このようなことがありました。
ある生徒は2ヶ月後には、その学校を退学するということを決めていました。
最後の記念となるステージに立った後「やっぱり楽しいので今後も続けていきます!」と意思表示を変えたのです。
芸能学校だったので、それなりの月謝の料金がかかっていたので大変だったと思います。
今まで高い受講料払っていたので、本人もそれなりの覚悟を決めて退会することを考えていたでしょう。
でも、それがステージに立つことによって覆されたのです。
それだけ自分の努力を認めてもらえたり、多くの人の前で披露できる場というパワーは凄いことなのです。
以前であれば「私は好きでやっているから発表の場なんていらない」という人達もいたかもしれませんが、今の時代は違います。
まず発表の場や、成長を披露できる場を考えて、それを目指すためにレッスンに通うという思考から仕組みを考えていかなければいけません。
逆算思考で考えるのです。
あなたは、生徒に何年間、通って欲しいですか?
仮りにそれが4年であれば、4年後のゴールを決めて、そこから逆算して、その人が教室に入会して、そこまでにたどり着くまでのストーリー(道筋)を考えていくのです。
それが10年だったらどうでしょうか?
多分10年後であると、その生徒は先生になっているかもしれません。
ならば、10年目に先生になって活動しているというゴールを設定して、そこから逆算して考えていくのです。
通う人が、自分の将来を
そこの教室を通してイメージできるように、逆算思考で考えていきましょう。
【このブログについて】
複業家2.0って何?
何年も前から、教室ビジネスや自分が代表になって動かしている事業がありました。これにコンテンツを中心とした事業を取り入れ「印税収入」「広告収入」「コンテンツ販売収入」といった3つの収入モデルをベースに新しく活動を開始しました。
以前の複業モデルを1.0として、新たなコンテンツビジネスを加えたことにより複業家2.0と名付けました。これらは一切在庫を抱えることなく、無形であるコンテンツもしくは、自身のカラダ1つあれば動かせるモデルです。
複業家2.0は、3つのコンテンツモデルをベースとし、教室ビジネスと代表事業モデルの全5つのジャンルで進めています。